糖尿病内科について
当院では糖尿病の診療も行っております。糖尿病の治療の基本は食事・運動療法であり、適切な食事療法を行って頂くため、福岡市健康づくりサポートセンターさまの糖尿病教室への御参加をお勧めすることもあります。入院検査や治療が必要な場合は連携させて頂いております地域の総合病院糖尿病内科等へ御紹介させて頂いております。外来治療が可能になった場合は、食事・運動療法継続による経過観察、内服薬併用による3者療法(食事・運動・薬物療法)。また内服薬だけではコントロール困難な場合はインスリンやGLP-1受容体作動薬等の注射薬を使用する事もあります。1型糖尿病の患者さんがインスリンが必要不可欠である事は言うまでもありません。また、合併症の早期発見、早期対処目的に定期的尿検査、定期的眼科受診も御願いしております。
GLP-1(ジーエルピーワン)は、もともと私たちの体にあるホルモンで、血糖値を下げる働きがあります。
GLP-1受容体作動薬は、体の外からこのGLP-1を補うお薬です。現在の糖尿病治療では、HbA1cを7%未満※に下げることが目標とされていますが、例えば飲み薬で治療していても目標にとどかないときに、GLP-1受容体作動薬が助けてくれる可能性があります。
一方、GLP-1受容体作動薬は空腹時には働かず、食事をとって血糖値が高くなったときに働くため、低血糖を起こしにくいといわれています。ただし、SU薬やインスリンと一緒に使う場合は低血糖への注意が必要です。
また、血糖値を下げるお薬を使うと体重が増えることがありますが、GLP-1受容体作動薬は体重増加を来しにくいお薬です。